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好きになった人
第7章 夏―2.5
携帯、返して?


後で、な?


誠は、今頃どうしているんだろう。。。

あの女とランチしたんだろうか。。。?

茉莉をお兄ちゃんに合わせて、二人で消えたんだろうか。。。?

携帯にメールが来ていないか、気になる。。。


ねぇ、携帯。。。


そんなに、携帯が気になる?


だって。。。?


睨む私を見つめる直樹がいる


母さん、どうした?


陸が駆け寄ってきて、不安気に私を見る


何でもない。。。

陸、携帯貸して?


自分の携帯は、どうした?


直樹を睨む


取られて、返してくれない。。。


はあっ。。。父さんに電話したいの?


うん。。。


俺がかけるから、代わるよ、母さんがかけたら、心配するよ?


陸、ごめん。。。?


いいよ、悪いのは、コーチだろ?


誠に電話したけれど、やはり帰りは19時くらいになりそうだと言う

午後のイベントが終わり、15時になったばかりだ

携帯も返してくれないし、帰れそうにはない。。。

陸が直樹に話しかけている


カラオケ、行こうぜ?


いいだろ?


二人で私を見る


わかりました、行くわよっ

携帯、返してよ?


カラオケに着くと楽しそうに陸とあかりは曲を入れていく


詩織、勝負しない?


イヤ


詩織が勝ったら、携帯返してやるよ?


直樹は、歌がうまい。。。

何度も勝負に負けた記憶が甦る。。。

私もわりと自信があるのに、95点は必ず出せる

直樹は、98点を必ずたたき出してきて、いつも、負けていたのを思い出した


イヤ

その手には乗らない。。。


母さん、歌、上手いじゃん?

勝てるだろ?


陸、直樹には一度も勝ったことないの。。。


ふーん?


陸が代わりに勝負してもいいよ?

陸が勝ったら、このまま、あかりちゃんと消えていい

茉莉には黙っていてやる

もちろん、詩織の携帯も返してやる

どう?


俺が負けたら?


負けても、あかりちゃんと消えていい

その代わりに、詩織の新しい暗証番号を教えろ?


え?もしかして、陸が教えたの?

ひどいっ


まあまあ?

母さん、見られても困ることないだろ?

いいぜ、勝負しよう?


陸なら、勝てるかもしれない。。。

誰に似たのかすごく上手い


陸、負けたら許さないわよ?


まかせろよ?






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