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第2章 夏

陸のお父さんも、来るよ？


お母さんの反応を見る


そう？


少し、笑みがこぼれるのが見える


やっぱりね。。。

何かありそう。。。

少し、楽しくなってくる



陸のお父さんは役割はどこ？


お父さんが聞いてくる


うーん。。。

確か、璃子のお父さんと保護者が出してる焼そばやさんだったかな？




学校に着くと、入口に詩織が見える

黒のワンピースにエプロンをして、璃子の親と笑っている


ふと、目が合うと笑いかけてくる


茉莉ちゃん、おはよう？


おはようございます


隣にいる母親は、詩織を睨んでいる


詩織が、璃子の親に私達を紹介する


智美さん、藤村さん

璃子ちゃんと茉莉ちゃん、仲がいいのよ？


初めまして、璃子がお世話になっております

詩織ちゃんとは、子供たちが小学校からの付き合いなの。。。

今日は、よろしくお願いしますね？


お母さんとお父さんが、挨拶しながら笑っている


こちらこそ、よろしくお願いします


仮面夫婦も、よくやるわ。。。


ふと、気づくと詩織と見つめ合うお父さんがいる

お母さんが呼ばれて、一緒にクラスの方に向かう


振り返ると、お父さんと詩織が笑いながら話している


近くで見たいけど、今は、無理だな。。。

１日は長い。。。

チャンスはあるはずだ。。。


探偵になったみたいで、わくわくする

蓮さまに報告するんだからっ


ふと、陸と目が合う


詩織の後ろから見ている


橘も、見張ってるわけね。。。


茉莉、おはよー


わあっ

びっくりした


璃子が飛び付いてきた


茉莉のお母さん、綺麗な人だねぇ？

茉莉、お母さんにそっくりじゃん？


そう？

さっき、璃子のお母さんいたよ？

詩織さんといたけど、仲がいいんだね？


小学校から陸と一緒だからねー

詩織さんは、かわいいから、お母さんのお気に入りなのっ

早く行こう？




なるほど。。。

かわいい女は、男からも女からも好かれるわけだ

綺麗な母は、敬遠されがちだもんな。。。

待って？？

母親に似てる私は、母親と同じじゃん？

私も、詩織みたいにかわいい女がいいよ。。。

璃子みたいに、ふわっと可愛らしく笑いたい

今日は、とことん詩織を観察しよう。。。