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好きになった人
第9章 秋ー2
お母さんへ


親より先に逝く娘を許してください

どうしても、心残りなことがあり、手紙に託しました

この手紙を書いている私には、残された時間はありません

私は、後、半年も生きられません。。。

少しでも、長く生きるために、治療を受けることも考えました

でも、長く生きても、みんなのお荷物に足手まといになるのは、きっと耐えられない。。。

今の私にできることは、私がいなくなっても、困らないようにしてあげることくらいしか出来ません

通帳、生命保険等、全てを蓮の名義に変更してあります

手続き等、助けてあげてください。。。


お母さんにどうしても、お願いしたいことがあり、手紙を書きました

陸は、誠の子供ではありません

気付いたのは、4年前です

陸の血液検査で気づきました

誠も、知っています

誠は、事実を知っても、自分の子供だと受け入れてくれました

陸の本当の父親は、藤村直樹さんです

藤村さんも、知っています

陸には、大人になってから伝えると約束しました

いづれ、血液型を知って気づく前に、きちんと話をするつもりでしたが私には、出来なくなりました

誠は、私の病気のことを知りません

アメリカについて行くのも、ずっと裏切っていた私は二人で、やり直すつもりで決めました

藤村さんは、病気のことも知っています

陸のことも、愛してくれています

父親だと、伝えなくてもいいからと、陸との接点を望んでいます

陸には、知る権利がある

だから、大人になった陸に伝える手紙を残しました

陸を見守っていてあげて欲しい

大人になる陸を、大人になった陸を。。。


私には、見られないから、お母さん、お願いします


わがままな勝手な娘でごめんなさい。。。

でも、どうしても忘れられなくて。。。

私は、過ちをしてしまったのかも知れない。。。

でも、蓮も陸も愛してる

大切に育ててきた

誠も、蓮と陸を、愛してる

蓮と陸が、心が折れそうになったら、伝えて欲しい。。。

1人じゃないよって。。。?

最後のわがままをお願いします


自分で死ぬ準備をするのは、不思議な感覚ですね。。。

まだ、信じられない。。。

親孝行なこと、何も出来なくてごめんなさい

最後まで、心配かけてごめんなさい。。。




詩織



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