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第2章 夏

詩織。。。？

落ち着けよ。。。

陸には、ちゃんと確かめてやるから。。。


う。。。っ。。。


泣くなよ？

何で、泣くの？

そんなにイヤ？


あの女の子供は、イヤあっ。。。


落ち着けよ？


だって。。。こうやって抱きしめてたっ。。。


落ち着けよ？


ごめん。。。


背中を擦りながら抱きしめてくる


落ち着いた？


誠。。。？


何？


やっぱり、いい。。。


飲み込んだ質問は、アイツに聞いてもらうの？


え？


ごめん。。。今のはナシ。。。


逢いに行っても、いいの。。。？


詩織？

本気で言ってる？


自分が、逢ってるから？


詩織？


ごめん。。。私、おかしい。。。


私の顎を捕まえてキスしてくる


逢いに行くな。。。

ちゃんと、俺に相談しろっ。。。？

ちゃんと、受け止めてやる。。。

逢いに行ったら、許さない

わかった？


っ。。。

わかってるよ。。。

逢いに行かない。。。


ギュッっと抱きつく


木曜日は、逢いに行かない。。。

もう、逢いに行かない。。。


直樹、ごめんね。。。？


忘れられないけど、忘れたいけど。。。

今は、逢いに行かない

愛してる人が出来たから。。。

一緒にいたいの。。。

離したくない。。。




誠。。。？


何？


逢いに行かないよ。。。

傍にいる

誠も、逢いに行かないで？


わかってるよ。。。

もしかして、約束してた？


っ。。。うん


いつ？


っ。。。

行かないよ。。。


いつ？


許して。。。？


いつだよ？


木曜日


はあっ。。。俺が逢いに行く

ちゃんと、話をする

逢いに行くな？


え。。。？


場所と時間は？


許して？


詩織。。。ちゃんと言わないと、まじで、許さないよ？


９時に駅前のカフェ


わかった


詩織。。。？

やっぱり、好きなの？


ううん。。。

好きじゃないよ？

直樹も、私を好きじゃないよ？


っ。。。

それなら、何で約束したりする？


うーん。。。

あの顔と声に弱いの。。。

躾られたせいか、拒めなくて。。。

好きじゃないよ？

依存してる感じ。。。

寂しすぎると、逢いたくなって。。。

満ち足りてる時は、思い出さない