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第2章 夏

多分、直樹もそう。。。

自分が寂しい時は、逢いたくなるんだと思う

お互い、寂しくない時は、惹かれないし。。。

何年も逢わなくても平気だった

好きじゃないの。。。


誠を見ると、ため息をついている


本当に、好きじゃないの？


うん

すごく自分勝手なんだけど。。。

私は、今満ち足りてるから、逢わなくても平気なの

でも、誘われたら拒めなくて、流されてしまう

でも、逢いたいわけじゃないから、逢いに行くなって言われたら、ハイって言える

自分勝手なんだけど。。。

あの顔と声に弱いのよ。。。？

どうしたらいい？


バカっ

ちゃんと、拒めばいいだけだろ？


だって。。。

わからないよ。。。？


はあっ。。。

そんな、捨て猫みたいな顔してもダメだよ？

俺は、怒ってるんだからな？


わかってるよ？


わかってないだろ？

そうやって、ズルズル続けてきたんだろ？


うーん？

ずっとじゃないよ？


詩織、怒ってるんだからな？


わかってるよ？


じゃあ、何で、何でもないように会話してる？


だって。。。わからないし。。。

私は、今は誠が好きよ？


詩織、真面目に話する気がある？


してるよ？

誠を愛してるよ？


だから、そんな、捨て猫みたいな顔してもダメだよ？


誠も、私に弱いから？


っ。。。

わかってて、やってるんだな？


ねぇ？拒めないでしょう？


俺とアイツじゃ、話が違うだろっ？


ねぇ？

誠。。。愛してる。。。


ギュッと抱きついていく


ねぇ？


っ。。。

ズルい。。。


何が？


髪を撫でてくる


まこちゃん？

許して？


誠を見ると、口角があがるのが見える


詩織、ズルい。。。


ギュッと抱きしめてくる


ね？流されてしまうでしょう？


おい？

わざとやってる？


そうよ？

ふふっ

だから、どうしたら拒めるようになるか教えてよ？

ちゃんと、拒めないよ。。。



ギュッと抱きついていく



はあっ。。。困った奥さんだな。。。

詩織のバカ。。。


でも、好きでしょう？



っ。。。

好きだよ。。。

もう、いいよ。。。

俺の敗けで。。。

俺が詩織を躾直すから。。。