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第2章 夏

璃子の家から帰る途中、陸が見える


かわいい女と歩いている

陸の腕に、絡みついて笑いかけている


ズキって心が痛い。。。


あの子、隣のクラスの子だ。。。

ふわふわ揺れる髪が陸の腕にかかる


ふと、陸と目が合うと笑いかけてくる


帰る途中？


うん。。。


じゃあな？


可愛く笑う女は、私を見ると笑う


陸？

今日は、うちに来る？


どうしようかな。。。？


二人を見ていると、心が痛い。。。


昨日、私がいた場所にいる女にイライラしてくる


はあっ。。。ダメ。。。

好きになったら、ダメ。。。

傷つくのは、自分だよ？

自分に、言い聞かせていく


陸を視界から消したくて、反対方向に歩いていく


家に着くと、寝室が少し開いていて話し声が聞こえる


...


ぁああっ。。。直樹。。。


はあっ。。。ゆり。。。気持ちいい？


あんっ。。。イキそうっ。。。


はあっ。。。出すよ？


...


何なんだ？

こないだは、罵りながらセックスしてたくせに、今日は甘くセックスしている

わけが、わからない。。。

甘いセックスしても、裏切るくせに。。。


...


ねぇ？木曜日、私と出掛けない？


何で？


たまには、二人で出掛けない？


約束あるから、ダメだよ？


仕事は？


休みにする

ゆりが、何とかしてよ？


っ。。。

わかったわ


...


お父さんが、浴室に行くとお母さんは誰かに電話しているのが聞こえる


泣いてる？

あんなに、甘い声でセックスしてたくせに？


...


誠っ。。。


やっぱり、逢いに行くって？



私に、出来るのかわからないっ。。。



ねぇ。。。誠も、来てよ？



一人じゃ、無理だよっ。。。



うん。。。



ちゃんと、傍にいてね？



じゃあ、木曜日



９時にカフェで。。。



誠っ。。。逢いたい。。。



抱きしめて？



うんうん。。。


ごめんね。。。



...


電話が切れて、寝室から出ていく


今の、何？


木曜日は何かあるの？

誠って、陸のお父さんだよね。。。

電話の相手は、陸のお父さん

木曜日は何があるの？