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第2章 夏

どうしよう。。。

陸に、話した方がいいかも。。。


さっき、かわいい女が腕に絡みついていたのを思い出す


陸には、話したくない。。。

嫉妬に混ざる気持ちがあふれてくる


でも、どうしたら。。。？

携帯を見る


蓮さまに、メールしてみようかな。。。


メールを打つ


木曜日

時間ありませんか？

９時に駅前のカフェで、何かあるみたいです


送信する


５分も経たないうちに、電話が鳴る



もしもし？


茉莉、誰かに聞いたの？


さっき、お母さんが話してて、その後、誠さんに電話してました

誠さんって、お父さんですよね？


クスクス笑う

俺も電話聞いてた


何て話してたか、答え合わせしようか？


ハイ。。。


蓮さまと答え合わせをすると、話が見えてきた


要するに、木曜日は逢い引きの日なのに、お母さんが、うっかり話してしまって、お父さんにバレた

お父さんは、解決すべく、茉莉のお母さんに待ち合わせ場所に行くように仕向けた

茉莉のお母さんは、お父さんに逢い引きに行かないように頼んだけどダメだった

茉莉のお母さんは一人で逢い引きに乗り込む勇気がないから、お父さんに一緒に行くように頼んだわけだ？


ですね。。。


茉莉は木曜日は学校だろ？


サボります

蓮さま、一緒に行ってくれませんか？

確かめたいんです


いいよ？

８時に、待ち合わせしよう？

変装してきてね？


わかりました


陸には、話した？


いいえ。。。


いいの？

仲間外れにして？


3人だと、目立ちますよ？


いいの？


っ。。。

陸には、話さなくていいです


そう。。。

じゃあ、俺から話すよ


え？

ハイ。。。


じゃあ、木曜日は８時にね？


蓮さまが電話を切る




次の日、学校に行くと陸が睨んでくる


おはよ？


お前、俺に言うことあるだろ？


ん？

さあ？


ふざけるなよ？


ちゃんと、報告する約束だろ？

兄貴には、したらしいな？


ん？


かわいいふりしても、俺には通じないぜ？

まじで、むかつく女っ

やっぱり、コーチの娘だな？

出し抜くのが上手い


ひどいっ


お前が悪いんだろ？


だって、陸は隣のクラスの子と忙しそうだったから。。。？


何？嫉妬？


違うわよっ