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第2章 夏

蓮さん？


何？


あの二人はきっと昔から、変わってないんですね。。。

子供のままみたい。。。


クスクス笑う

そうだな。。。？

だから、憎めない。。。


四人は、ホテルの中の店に入っていく


茉莉、入ろう？


私の手を繋いで歩いていく


ホテルに入ると、子供の私には場違いな気がしてくる

蓮が、受付で話をしている

綺麗な人と笑いながら話している


四人が入っていった、お店に入ると出てこない

しばらくたって、蓮が私を呼ぶ


お店に入ると、蓮が耳元で話してくる

静かにな？

知り合いがいて、ラッキーだったよ

隣の部屋に、四人がいる


隣の壁に近づいて、耳を澄ませる


会話が途切れ途切れに聞こえる


ようするに、二人に逢わないでって言ってるだけだな？

蓮が囁いてくる


ガチャンと音がして、詩織の叫ぶ声が聞こえる


詩織さんて、怒るんだ？


茉莉は、詩織さんの恐さを知らないからな？

お母さんは、すぐにキレるし騒ぐし手がつけられないよ？


ええ？

あんなに、ふわふわしてるのに？


子供なんだよ。。。

感情を全てぶつけてくる


でも、何があったのかな？

ガチャンと音もしたし？


誠と、詩織が出ていく気配がする

蓮と扉を開けて見ると、髪が濡れて服はびしょびしょに黒く濡れているのが見える


あーあ。。。

ありゃ、アイスコーヒーか、コーラをかけられたな。。。


嘘。。。お母さんが、かけたの？


多分な。。。


二人は、フロントに行き、鍵を受けとり別々に歩いていく

詩織は、部屋で待つんだろう。。。


不意に、誠が振り向いて目が合った


ヤバイ。。。

見つかった。。。


扉を閉めて、蓮を見る


見つかったな？

クスクス笑う


静かに、扉が開いて誠が入ってきた


はあっ。。。お前らな？

まだ、尾行してたの？


気づいてたんだ？


誠が入ってくる


口に指を立てて、隣の会話を聞いている


あの？


誠が私の頭をポンポンしてくる


大丈夫だよ？

仲直りしたみたいだから？


え？


それより、茉莉ちゃんにお願いがあるんだけど？


何ですか？


詩織が、服をダメにしちゃって、買いに行くのに、つき合ってくれない？

さすがに、下着売場は入りづらくてさ？


ハイ


蓮もな？