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第3章 秋

まあ、デレがないけどな？

かわいい女になりたいんだし、いい練習だろ？

クスクス笑う

お母さんは、どこの担当？


入口のチャリティの店の手伝い

詩織さんは？


璃子の親に頼まれてたから、どこか、まだ聞いてないな。。。


璃子に聞いてみるっ


璃子に聞いてみたら、来場の受付らしいって？


受付ね。。。

必ず逢うな？


そうだね。。。

でも、受付が嫌なら、サッカー体験の手伝いをお願いしたいらしいよ？


まじ？

父さんが、行かせたくないわけだな。。。


璃子のママ、陸のお父さんにゴリ押しでお願いしてるから、多分、詩織さん、来るよ？


茉莉、コーチに言うなよ？

受付のことも、サッカー体験の手伝いになるかもしれないのも？


わかった。。。

蓮さまに、言う？


ああ。。。

多分、兄貴も来るな。。。

ちゃんと、コーチに言っといて？

俺が、手伝うから。。。


陸、ちゃんと見張っててよ？

私を除け者にしないでよ？


わかってるよ

お前も、ぬけがけするなよ？


ハイ



...


文化祭


朝から、お母さんの機嫌は悪い

お父さんは、普通だ


車に乗り、学校に向かう

車内は静かだ


茉莉？


何？


詩織さんは、今日は来るかしら？


お母さんが聞いてくる


さあ？

聞いてないけど？


知らない素振りで答えると、お父さんが嫌みを言う


旦那に電話して聞いたら？


っ。。。

番号知りませんけど？


まあ、詩織は来るよ。。。

そんな気がする

コーヒー、かけるなよ？


ケラケラ笑う



ああ。。。あれは、コーヒーをかけられたんだ。。。

びしょ濡れだったな。。。


お母さんを見ると、イライラしている


はあっ。。。

お母さんの監視もすごそうだな。。。


お父さんを見ると、悪い顔してる


何か、企んでるのかな？


車を降りて、学校に着いて、受付に行くと詩織と蓮が受付していた


ほらな？

やっぱり、いた。。。

お父さんの声が聞こえた


みんなに、笑いかけてパンフレットを渡している


詩織と蓮が受付しているせいか、周りは笑いに包まれている


おはようございます

受付お願いします

パンフレットをどうぞ？

優しく笑いかけている