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月光の誘惑《番外編》
第1章 月下の桜(一)

胸に舌を這わせて、唾液まみれにしながら、膣壁に中指をゆっくりと往復させる。
彼女が一番反応がいいところは、ちょうど中指で届く範囲にある。ありがたいことだ。
「おねが、しょーご」
「何、あかりさん」
潤む目で俺を見上げてくる彼女の手のひらは、俺の先走りで汚れている。俺が彼女の中を解している間ずっと扱いていてくれたから、かなり硬い。
「欲しい、の」
「何が?」
「……挿れて欲しい」
いいの? そう、目で尋ねて。
いいの。そう、目で応えて。
あかりさんの膝の間に割り入り、腰を落として、屹立した肉棒を蜜口の寸前で止めて。改めて尋ねる。
「本当に、生、で?」
「うん」
「中に出しても?」
「うん。お願い。中に出して」
煽らないでよ。優しくできなくなる。
「あかり、挿入るよ」
うん、と頷いた彼女の笑顔が忘れられなくなるなんて、このときの俺はまだ知らない。
蜜口から中指を抜いて、代わりに、雄々しく反り立った俺の欲望を、ゆっくりと彼女の中へと押し進めるのだ。

