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月光の誘惑《番外編》
第2章 月下の桜(二)
「あかり」
スーツのボタンも、ブラウスのボタンも、邪魔だ。引きちぎってしまいたい。キャミソールをたくし上げて、ブラのホックを外して、柔らかな双丘に舌を這わせる。
味なんてしないとわかっているのに、あかりの体は全体的に甘い気がする。匂いも甘い。綿菓子? マシュマロ? とにかく、ずっと味わいたいくらいに、彼女の体が好きだ。
硬くなってきた突起を口に含み、舌で転がすと、あかりが切なく喘ぐ。「やっ」とか「あっ」とか、録音しておきたいくらい、かわいい。……録音アプリ、ダウンロードしておくか。
「あかり、汚していい?」
「えっ? スーツ? 血で汚れちゃったし、クリーニングに出すからいいよ」
じゃ、遠慮なく。
汚したいのはスーツではなくて。タイトスカートをたくし上げて、ストッキングの上からショーツに指を滑らせる。布地の上からでも形がわかるくらい、彼女の秘部は目に焼きつけている。ストッキングを少し引っ張って、思い切り、両手で引っ張る。
「ひゃ!?」
ビリリと小気味よい音が聞こえたので、破れたところからそのまま指を侵入させ、ショーツを少しずらしてから、花弁に冷たい中指を滑らせる。
「やっ、あ!」
あかりはすぐ濡れる。面白いくらい、愛液の分泌が多い。
でも、だからと言って、前戯に手を抜きたくはない。おざなりのセックスはしたくない。……我慢できないとき以外は。
「ひあっ!?」
膣内に中指。肉芽に親指。乳首に舌。左手の中指は、あかりの口の中を犯す。あかりは上手に舌を使って俺の中指を舐めてくれる。ちゅうと吸って、唾液を飲み干しながら。
「んんっ」
「そう。声、抑えてね」
玄関先での情事は、声が漏れるリスクが高い。何かで口を塞いでおかないと、嬌声がアパート中に響いてしまう。それはあまり良くない。