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月光の誘惑《番外編》
第2章 月下の桜(二)
「ああっ!!」
中指を引き抜いてすぐ、ショーツの脇から肉棒を差し込み、収縮する隘路を一気に進む。あかりの悲鳴は、聞かない。イッたばかりで敏感な膣内を蹂躙する。
まとわりついてくる愛液。収縮を繰り返す膣襞。……気持ちいい。俺もすぐに果ててしまいそうだ。
「あかり、好きだよ」
「しょーご、くっ」
「嘘でいいから、あかりも言って。好きだって」
目を見開いて俺を見上げ、オレンジ色に染まるあかりは、微笑んだ。
「翔吾」
「うん」
「……好き」
限界だった。
その言葉と笑顔だけで、俺は絶頂を迎え、あかりの中に白濁とした精液をぶち撒けた。何度も腰が震え、じわじわと熱が広がっていく。
あかりの中と、外を汚したかった。いや、もっと、汚したい。俺の精液で、唾液で、あかりを汚したい。
「あかり、好きだよ」
「ん、ありがと」
好き、なんかじゃ足りない。
愛してる。あかりを愛している。
本当は、あかりのすべてを愛している。
でも、言わない。言えない。
隠し続けるんだ。ずっと。
「気持ち、良かった」
「そうだね」
「あかりの体が……気持ち良すぎる」
言わない。言わないから、あかり。
心も欲しいだなんて、言わないから。
だから、まだ、そばにいさせて。
まだ、夢を、見させて欲しいんだ。