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第2章 主従関係

そうだ。
最初から好き同士な訳じゃない。
付き合っているわけでもなければ、
私が雪村くんの自由を奪う権利なんてない。
奴隷は私だけなんて言ってない。
他に奴隷がいたってなにもおかしくないのに。

駅までの道。
季節は春だけど、夜はまだ寒い。

必死に涙を堪え、無言のまま歩く。

いやだ、いやだ。

そう訴え続ける私の胸が
雪村くんへの気持ちを示している。
もうわかってる、
自分が雪村くんにどんな気持ちを抱いてるかなんて。