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奈落
第3章 溺愛
3時間程度の呑み会もやっとお開きになり、
居酒屋の外に出るとまだまだ夜風は冷たい。
「いやあ~サキちゃん、今日もいい呑みっぷりだったよ
仕事もできるしカワイイし、やっぱりいいネ~!」
あのー、係長。
セクハラに抵触してません?
ニッコリと作り笑顔で返しても、
このオッサンは気付かない。鈍いな~。
早川は顔を赤らめ、
少しフラついた足取りだ。
「さ!それではお疲れ様でした!
皆さんよい週末を!」
お疲れ様でした~。
みんな適当に返事を返し、
それぞれ帰路へついて行く。