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第4章 恋慕

「ちょっとちょっと、
さっき頭ポンってされてたじゃない、
羽山さんもそろそろ岩城ちゃん、落としにきてるわね」

横で見ていた藤原さんが私を冷やかす。

「アタシも今の旦那と結婚してなかったら…
羽山さんみたいな人がよかったわぁ～」

うっとりと、羽山さんが出ていった後の扉を
見つめる藤原さん。

「いやいや、岩城さんには
羽山さんみたいな人は似合わないっす！
絶対似合わないっすっ！！！！」

「上田くん」

「あらあら、ライバル出現ね
失礼失礼～」

うふふ、と楽しそうに藤原さんは
仕事に戻ってしまった。