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愛憎
第18章 奮起

教室を出て、職員室に向かおうとしたゆうを
「ゆうちゃ…ゆう先生!」
と、自分を追い掛ける声が聞こえる。
ゆうは立ち止まり、振り返ると、そこには萌の姿があった。
(あら?最初に萌ちゃんが来るとは思わなかったわ…)
ゆうは思う。
「どうしたの?萌ちゃん。」
ゆうは萌に聞く。
「さっき、あのっ!!」
「あー…指令ね?凄い名演技だったわよ?」
ゆうは萌に言った。
「で…でも、演技しちゃって、なんか怖くなったって言うか…」
(あら、一日でそう思ったの?)
ゆうは思うが、わざと、
「何に対して怖くなったの?」
と聞いた。
「…な、なんか、あんな事して、まこちゃんがいなくなっちゃはないか不安で…」
「でも、嫌な事されちゃったでしょ?話したくない、そう思ったんじゃないの?」
と、聞く。
「それはそうなんだけど、…でも!」
俯く萌に対して、ゆうはそっと頭を撫でる。
「その気持ちにね、「もう限界だー」って思ったら、復習ノート、貰ってあげて?」
ゆうは萌にそう助言する。
「限界…。うん…分かった。やってみる。」
萌はゆうに頷いた。
(こっちも、結構効いてるみたいね…)
ゆうは引き出された思わぬ萌の感情に、自分の思惑がすんなり行ってしまった事に驚いていた。
「もう少しで、1時間目始まるわよ。学年30位以内。約束だからね。」
そう言うと、萌は先ほどの不安げな表情を一変して、真面目な顔をし、
「うん。」
と、頷いた。
「ゆうちゃ…ゆう先生!」
と、自分を追い掛ける声が聞こえる。
ゆうは立ち止まり、振り返ると、そこには萌の姿があった。
(あら?最初に萌ちゃんが来るとは思わなかったわ…)
ゆうは思う。
「どうしたの?萌ちゃん。」
ゆうは萌に聞く。
「さっき、あのっ!!」
「あー…指令ね?凄い名演技だったわよ?」
ゆうは萌に言った。
「で…でも、演技しちゃって、なんか怖くなったって言うか…」
(あら、一日でそう思ったの?)
ゆうは思うが、わざと、
「何に対して怖くなったの?」
と聞いた。
「…な、なんか、あんな事して、まこちゃんがいなくなっちゃはないか不安で…」
「でも、嫌な事されちゃったでしょ?話したくない、そう思ったんじゃないの?」
と、聞く。
「それはそうなんだけど、…でも!」
俯く萌に対して、ゆうはそっと頭を撫でる。
「その気持ちにね、「もう限界だー」って思ったら、復習ノート、貰ってあげて?」
ゆうは萌にそう助言する。
「限界…。うん…分かった。やってみる。」
萌はゆうに頷いた。
(こっちも、結構効いてるみたいね…)
ゆうは引き出された思わぬ萌の感情に、自分の思惑がすんなり行ってしまった事に驚いていた。
「もう少しで、1時間目始まるわよ。学年30位以内。約束だからね。」
そう言うと、萌は先ほどの不安げな表情を一変して、真面目な顔をし、
「うん。」
と、頷いた。

