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愛憎
第18章 奮起

(萌が帰って来た。…ゆう先生に用事でもあったんだろうか?)
1時間目が始まるギリギリに真面目な表情で戻って来た萌を目で追う誠。
1時間目は英語。
先週やってしまったことにズキンッと胸が痛む。
(萌、マジでごめんな…)
先週、萌が震えた声で読んでいた英文に正直興奮していた自分がいた。
ラブホに行った時、一線引いた関係性が崩れてしまったら…そんな事を思っていた筈なのに、萌の一言で有頂天になってしまった。
(今思えば、周りが見えてなかったんだよな、俺…)
そんな風に思う。
上の空になっていたのを
(〜っと!)
我に帰る。
萌の課題は聞いていない誠。
ゆうには
「今度の期末、10位以内に入りなさいよ」
と、言われていた。
誠は学年で20位から30位辺りを行き来している。
(萌の今迄の順位聞いたら、個人情報漏えいになるんだろうか…)
誠は思った。
よし、昼休み、ゆうちゃんに聞いてみよう…。
そう思いながら、板書されている英文と先生の補足を書き始めた。
1時間目が始まるギリギリに真面目な表情で戻って来た萌を目で追う誠。
1時間目は英語。
先週やってしまったことにズキンッと胸が痛む。
(萌、マジでごめんな…)
先週、萌が震えた声で読んでいた英文に正直興奮していた自分がいた。
ラブホに行った時、一線引いた関係性が崩れてしまったら…そんな事を思っていた筈なのに、萌の一言で有頂天になってしまった。
(今思えば、周りが見えてなかったんだよな、俺…)
そんな風に思う。
上の空になっていたのを
(〜っと!)
我に帰る。
萌の課題は聞いていない誠。
ゆうには
「今度の期末、10位以内に入りなさいよ」
と、言われていた。
誠は学年で20位から30位辺りを行き来している。
(萌の今迄の順位聞いたら、個人情報漏えいになるんだろうか…)
誠は思った。
よし、昼休み、ゆうちゃんに聞いてみよう…。
そう思いながら、板書されている英文と先生の補足を書き始めた。

