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愛憎
第8章 引き出された欲望
温かい風呂場から急に部屋に戻ったせいか、体が寒くてプルッと震える。

「ああ、ごめん。今拭くね?」

痴漢はそう言って、バスタオルを押すように、水分が吸収するように、丁寧に萌の全身を拭いた。

「こっちも拭くから、ちょっと待っててね。」

萌をバスタオルでくるんだ後、拭いてる音が聞こえて来た。

「あとでまた一緒に入って、その時は洗いっこしようね」

吐息混じりに痴漢は言った。

萌はじゅん…と蜜が溢れた。

「ベッドに向かうよ。」

痴漢に手を引かれ、少し歩くと、

「はい、ここに座って…」

と、言われる。

素直に座ると、糊の効いたシーツの手触りが手の感触に広がった。


「…こうなることは夢見てたんだ…。
けど、最初に聞いておくね。
刺激が欲しいって言っていたけど、おチンチンは入れて良い?」

萌はどうしようか迷った。

アソコがうずうずとしていて、もっと欲しいと言っていたから。

けれど、何故か誠の顔が浮かび、申し訳ない気分になる。

萌は
「おチンチンは…ダメです…」
と言った。

「うん。分かった。最初からの約束だからね。
でも、僕も出したいから、後で協力してもらっても良い?」

「それは大丈夫です…。」

「良かった…」


そう言って、萌の口に軽くチュッチュッと音を立て、キスをし始めた。

その後に深いキスに変わる。

痴漢の舌が萌の中に入って来て、萌もおずおずと、慣れない舌使いで痴漢の舌をトントンとやる。

「ふふっ、萌ちゃんが積極的になって来た…」

吐息混じりに痴漢は言い、萌の舌の裏を優しく舐める。

「んっ…ふっ…」

萌から吐息が漏れ始めて来た頃、痴漢は脇腹をなぞり始めた。
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