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愛憎
第10章 困惑
時を遡る。
リーン!
部屋の何かが音を鳴らした。
パッと萌は目を醒め、起き上がる。
真っ白な壁に黒いソファと大きなテレビがあり、冷蔵庫がある。
シンプルな洋装の部屋だった。
(…ここはどこなんだろう…)
記憶を辿る。
そう言えば、痴漢にイカされて、眠っていたんだっけ…。
「あっ!」
そう言えば、付けられていた目隠しがない。
萌は戸惑っていたが、リーン、リーンと、鳴る方へ耳を澄ませると、ベッド際に電話があるのを発見した。
萌は受話器を取る。
『フロントでございます。非常にぐっすり眠られていて、起こすのが忍びないとのことで、お昼料金の45分前に連絡するよう申し伝えられましたので、連絡致しました。』
「あ…はい…ありがとうございます…」
『それでは、ごゆっくりお過ごし下さいませ』
「はい…」
そう言い、電話の受話器を置く。
萌は電話の隣にメモ書きと、ミネラルウォーターが置いてあるのに気が付いた。
『萌ちゃん、おはよう。
ぐっすり眠っていて、起こすのが勿体無いので、そのまま僕は帰るね。
今日は一緒にいてくれて、ありがとう。』
萌はメモ書きに書かれた筆跡を見て
違和感を感じた。
(あれ…?この文字の形…、どっかで見た事がある…)
そう思いながら、シャワーを浴びる為に浴室に入って行った。
リーン!
部屋の何かが音を鳴らした。
パッと萌は目を醒め、起き上がる。
真っ白な壁に黒いソファと大きなテレビがあり、冷蔵庫がある。
シンプルな洋装の部屋だった。
(…ここはどこなんだろう…)
記憶を辿る。
そう言えば、痴漢にイカされて、眠っていたんだっけ…。
「あっ!」
そう言えば、付けられていた目隠しがない。
萌は戸惑っていたが、リーン、リーンと、鳴る方へ耳を澄ませると、ベッド際に電話があるのを発見した。
萌は受話器を取る。
『フロントでございます。非常にぐっすり眠られていて、起こすのが忍びないとのことで、お昼料金の45分前に連絡するよう申し伝えられましたので、連絡致しました。』
「あ…はい…ありがとうございます…」
『それでは、ごゆっくりお過ごし下さいませ』
「はい…」
そう言い、電話の受話器を置く。
萌は電話の隣にメモ書きと、ミネラルウォーターが置いてあるのに気が付いた。
『萌ちゃん、おはよう。
ぐっすり眠っていて、起こすのが勿体無いので、そのまま僕は帰るね。
今日は一緒にいてくれて、ありがとう。』
萌はメモ書きに書かれた筆跡を見て
違和感を感じた。
(あれ…?この文字の形…、どっかで見た事がある…)
そう思いながら、シャワーを浴びる為に浴室に入って行った。