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愛憎
第2章 再会と過去
「なにぃ〜!痴漢されただとぉ〜!」
「しっ!!まこちゃん!声でかい!!」
「あ…わりぃわりぃ…」
無事入学式が終わり、初のHRが始まる前に、中学の時、同じ学区で、部活も一緒だった川中誠に、朝のことを相談していた。
「うぅ〜ん、俺、お前より先の電車に乗って、人混みでわかんなくなっちまうからなぁ……」
ザワザワした教室の中、声を潜め、誠は話す。
誠は萌が小さい頃から一緒。
何故か小学校から中学校までずっと同じクラス。
そして、高校も同じクラス。
所謂くされ縁というヤツだ。
部活も気が合ったのか吹奏楽部に入り、誠はドラム、萌はオーボエを吹いていた。
父が癌で入院した際も、一緒にお見舞いに行き、亡くなった時も一緒にいてくれた。
萌にとって、誠と言う存在は唯一無二のかけがえのない存在なのである。
ーー縛って、オトナのオモチャも使っちゃったりして、その後にいっぱいっぱいいぢめてあげる。
この事は、そんな誠にすら言えなかった。
その話を聞いた誠がどうするか、萌にはわかっていたから。
変に頭が回りそうな朝のあの男の子が、何をしでかすか怖かったのである。
「取り敢えずさ、会えた時は守ってやれるけど、見つけられなかった時は防衛するしかないな…」
「…だよね…。」
「一昔遅いけどさ、ハニワルックして、直には触られないようにするとか…」
「ハニワルックって?」
「あぁ…うちのねーちゃんが高校の頃流行っていたんだ。
スカートの中にハーフパンツ履くって言うの…」
「あはは!!それハニワルックって言うんだ!!」
萌は笑う。
「あのなぁ!俺真剣に話してるんだぞ〜?」
「ご…ごめん…」
「で、上もジャージ!!駅に着いたら脱げば良い!!」
「わかった!!」
「取り敢えず肌見せんな!そしたら、そいつも諦めるさ!」
「それでダメだったら…?」
「そしたら、その時考えよう!」
「分かった!」
誠の言葉に萌は頷いた。
「しっ!!まこちゃん!声でかい!!」
「あ…わりぃわりぃ…」
無事入学式が終わり、初のHRが始まる前に、中学の時、同じ学区で、部活も一緒だった川中誠に、朝のことを相談していた。
「うぅ〜ん、俺、お前より先の電車に乗って、人混みでわかんなくなっちまうからなぁ……」
ザワザワした教室の中、声を潜め、誠は話す。
誠は萌が小さい頃から一緒。
何故か小学校から中学校までずっと同じクラス。
そして、高校も同じクラス。
所謂くされ縁というヤツだ。
部活も気が合ったのか吹奏楽部に入り、誠はドラム、萌はオーボエを吹いていた。
父が癌で入院した際も、一緒にお見舞いに行き、亡くなった時も一緒にいてくれた。
萌にとって、誠と言う存在は唯一無二のかけがえのない存在なのである。
ーー縛って、オトナのオモチャも使っちゃったりして、その後にいっぱいっぱいいぢめてあげる。
この事は、そんな誠にすら言えなかった。
その話を聞いた誠がどうするか、萌にはわかっていたから。
変に頭が回りそうな朝のあの男の子が、何をしでかすか怖かったのである。
「取り敢えずさ、会えた時は守ってやれるけど、見つけられなかった時は防衛するしかないな…」
「…だよね…。」
「一昔遅いけどさ、ハニワルックして、直には触られないようにするとか…」
「ハニワルックって?」
「あぁ…うちのねーちゃんが高校の頃流行っていたんだ。
スカートの中にハーフパンツ履くって言うの…」
「あはは!!それハニワルックって言うんだ!!」
萌は笑う。
「あのなぁ!俺真剣に話してるんだぞ〜?」
「ご…ごめん…」
「で、上もジャージ!!駅に着いたら脱げば良い!!」
「わかった!!」
「取り敢えず肌見せんな!そしたら、そいつも諦めるさ!」
「それでダメだったら…?」
「そしたら、その時考えよう!」
「分かった!」
誠の言葉に萌は頷いた。