この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛憎
第15章 感情
…ふぅ…。
湯船に浸かった萌は、ため息を漏らした。
(私も私で、まこちゃんに言い過ぎたかな…)
そうかもしれない。そう思い、勇気を振り絞って腕をひねり上げた。
でも、そうであって欲しくない…そうとも思った。
(大体にして、あんなになんで上手なの!?
って、私未経験だから、上手も下手も分からないけど)
まこちゃんから、私、彼女が出来たとか、そんな話聞いたことがなかった…。
中学の時は気持ち悪いとしか思わなかったけれど、今、こうやって、半年間痴漢をやられていて、自分の未知なる部分が引き出されたのが、誠であったことに、ただただ、萌は驚いていた。
ーー痴漢とかじゃなくて、真正面から押し倒しなさいよ!!
…痴漢が誠だと知った時に思った事を口に出していた。
(多分、文句じゃなくて、私の本心だ…)
萌は思った。
小学5年生の頃、萌は性をよく知らなかった。
けど、同級生達の間で行き交う会話で、どんなものかを知った。
その頃だ。
誠が萌に壁を作ったのは。
いつもいつも、こう思ったとか、色々な話をしていたのに、最低限の話くらいしかしなくなった。
でも、頼りにする存在。
それが誠だった。
湯船に浸かった萌は、ため息を漏らした。
(私も私で、まこちゃんに言い過ぎたかな…)
そうかもしれない。そう思い、勇気を振り絞って腕をひねり上げた。
でも、そうであって欲しくない…そうとも思った。
(大体にして、あんなになんで上手なの!?
って、私未経験だから、上手も下手も分からないけど)
まこちゃんから、私、彼女が出来たとか、そんな話聞いたことがなかった…。
中学の時は気持ち悪いとしか思わなかったけれど、今、こうやって、半年間痴漢をやられていて、自分の未知なる部分が引き出されたのが、誠であったことに、ただただ、萌は驚いていた。
ーー痴漢とかじゃなくて、真正面から押し倒しなさいよ!!
…痴漢が誠だと知った時に思った事を口に出していた。
(多分、文句じゃなくて、私の本心だ…)
萌は思った。
小学5年生の頃、萌は性をよく知らなかった。
けど、同級生達の間で行き交う会話で、どんなものかを知った。
その頃だ。
誠が萌に壁を作ったのは。
いつもいつも、こう思ったとか、色々な話をしていたのに、最低限の話くらいしかしなくなった。
でも、頼りにする存在。
それが誠だった。