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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第7章 赤いシルシ


赤く…丸い痣だ。

それが隣り合ってふたつ、彼女の首にある。


「ハァっ……ハァっ……」

「……」

これは先ほどの男たちが付けたものじゃない。

それより前からその痕(アト)があったことを不破は知っている。

学校の廊下で、花菜が彼を呼び止めた時

持っていた教科書を手放して、彼の腕を掴んだ花菜の首には──

同じものが付いていたのだ。

制服の襟から覗くその場所に

まるで、見せつけるかのように──。



「質問を変える」

「……っ」

「お前は本当に初めてか?」

「ハァ─…ッ……う、…!?」

「男とセックスしたのは初めてか」

「……//…ッ…何を…、言って…!?」

秘部を掻き回される痛みと、顎を持ち上げられる息苦しさ。

その両方で歪んだ花菜の顔を、不破が鋭く見定める。

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