この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第8章 洗ってあげる

「ごめんな…さい、お兄ちゃん…!!」
「──…」
花菜の口から、小さな声で謝罪が続く。
「は、ぁ…っ」
ヌルッ....!
仰け反りそうになる身体を必死に抑えて、彼女は顎を引いた。
“ なんでこんな気持ちにならなきゃいけないの? ”
今の自分は、おかしいままだ
“ どうして身体が反応するの? ”
お兄ちゃんなのに
後ろにいるのはお兄ちゃんなのに
こんな厭らしい気持ちは……イヤなのに
「いやだぁ…!!」
身をよじる花菜。
浴槽のふちという不安定な場所でもがいた彼女は、危うく後ろに滑り落ちるところだった。
けれど滑り落ちる前に、伊月が自身の身体で支える。
花菜を背後から抱きしめ…腕の中に閉じ込めた。

