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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第18章 僕を見て
飢えた獣は舌をでき得る限り伸ばして深く挿し込む。
「…ハァっ……、つ──…!」
だが舌先で歯列をなぞったその時、先ほど花菜に噛み切られたばかりの箇所が痛んだ。
不意を付く痛みに顔をしかめる。
すると丸めている背中にも、無理のある体勢のせいかギシリと激痛が走る。
不破に突き飛ばされて強打した彼の背中は、どうやら骨までやられているらしかった。
「…─ッん、……フ、フフ、こりゃあ、不便だ。こんなんじゃ君の身体を可愛がれない…軟弱だな」
やれやれと笑う伊月はもう一度キスしようとして
彼女の口から垂れる唾液を眺めた。
「いいね……エロいよ、花菜」
指でぬぐって、頬に塗り広げる。
「この唇から零れているものが僕の汚い精液だったら……もっと素敵だろうけれど……ハ」
笑うと余計に傷んだ腰を押さえながら彼女の上に被さった。
「ハ、ハ……ハァ…、なんて、最低だな」
「……」
「許しておくれよ……ッ……君の前だけなんだ」
花菜の頭の上から覆い被さった伊月。
ちょうど腹の真下に花菜の顔がある体勢で、彼女の太股を持ち片足をズボンから引き抜いた。