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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第18章 僕を見て
とても長い射精だった。
逃げられないよう両手で腰を押さえ、本能のままに一番奥へと注ぎ続けた。
「ぅ…ッ…ふ、ぅ……!!」
心音と共にドクドクと陰幹を脈打たせる。
長く続く排泄の感覚が、昇り詰めた彼の勢いを諌める。
「ハァ…ハァ、ハァっ………」
それから呼吸を落ち着かせた。
「ハァ……!」
動きを止めた下半身が硬直している。天井を仰ぎ反った首では喉仏が上下した。
眉間に縦シワを寄せ
目を閉じて暫く押し黙った後…
「ぅ─ッ‥‥」
弱った様子で薄っすらと瞼を上げる。
その内側で……くすんだ虹彩が揺らめいた。
──
その後、ゆっくりと腰から手を離す。
硬さを失ったモノをズルリと引き抜くと、愛液と混ざり泡立った白濁液が敷布に広がり染み込んだ。
花菜は喘ぎ疲れた口を声もなくパクパクと開閉させ、力を失った下肢を無防備に投げ出したまま下腹部を痙攣させている。
惚けた口の端から涎を垂らし、噛み痕と引っ掻き傷にまみれた紅い肌を外の灯りで仄かに浮かびあがらせる。
「‥‥‥ァ‥!!‥ハ、ァ」
「──…」
肩で息をする二人。
先ほどの狂乱が過ぎ去り、訪れたこの静寂にみあった眼差しが花菜を見下ろした。
彼はその場に崩れそうな身体を支え
花菜の上に跨っていた足を動かし横に避けた。
「……っ…、ハァ」
傍らのベッドに片手を付き、ふらつきながらにじり寄る。
そして床に腰を落とし…ベッドに背を預けて再び頭上を仰いだ。