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溺愛 ~ どうか 夢のままで ~
第4章 発芽
早朝の学校の爽やかさと、あまりにかけ離れた行為に没頭する二人。
女生徒は無理やり犯されているわけではなかった。その証拠にヨガる彼女の口許は笑っていた。
「アアんっ! ア─ッ ン…」
彼女の豊満な胸を押し付けられたフェンスは、その柔らかさを楽しむようにガシャガシャと騒がしく動いている。
そして、男の律動に合わせて痕がつくくらいに食い込んでいた。
「でさ、昨日のあいつらが──…」
「はぁ? マジかよそれ」
交わる男女の近くには別に二人の男子生徒がいた。
脱いだブレザーを横に投げて座っているその二人は、背後の淫らな行為に全くと言っていいほど興味を示さない。
彼等は彼等で話に没頭している。
それが何を表しているのか──つまり
後ろで行われている光景が、彼等にとっては日常の一場面にすぎないということだ。
ドサ..っ
「──…!? 誰だ…お前」
この場に意図せず鉢合わせてしまった花菜だけが…
異常な事態に怯え、腰を抜かして尻餅をついてしまうことになる。