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再会という名のBAR
第3章 その名の通り
「昔ね、ムーンライトでよく顔を合わせてた女性がいてさ。
君達が通いだすよりも前、そうだな、6、7年前だったかな。
1年くらいした頃結婚して引っ越すとかでもう店には来なくなったんだけど、
その彼女とバッタリ!だよ、この店で。いや驚いた!」
聞くところによるとその女性は残念ながら離婚したとかで、
このY市にある実家に子供を連れて戻ってきたのだという。
そして隣りのS駅近くの会社に再就職したのをきっかけに、
ふと思い出したかのように「BARムーンライト」を訪ねてみたが
店が変わっていたので、その経緯を聞こうと新しい店に入ってみた。
そこにたっちゃんがいたという訳だ。
「へえ!すっごい偶然ですね!っていうかさ、
まさに再会という名のバーで再会するなんてすご過ぎると思いません?」
カウンターを乗り越えそうな傾き方で潤平に興奮した声を投げかける伊知子。
さすがに潤平も同意せざるを得ないといった照れ笑いを浮かべた。
君達が通いだすよりも前、そうだな、6、7年前だったかな。
1年くらいした頃結婚して引っ越すとかでもう店には来なくなったんだけど、
その彼女とバッタリ!だよ、この店で。いや驚いた!」
聞くところによるとその女性は残念ながら離婚したとかで、
このY市にある実家に子供を連れて戻ってきたのだという。
そして隣りのS駅近くの会社に再就職したのをきっかけに、
ふと思い出したかのように「BARムーンライト」を訪ねてみたが
店が変わっていたので、その経緯を聞こうと新しい店に入ってみた。
そこにたっちゃんがいたという訳だ。
「へえ!すっごい偶然ですね!っていうかさ、
まさに再会という名のバーで再会するなんてすご過ぎると思いません?」
カウンターを乗り越えそうな傾き方で潤平に興奮した声を投げかける伊知子。
さすがに潤平も同意せざるを得ないといった照れ笑いを浮かべた。