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再会という名のBAR
第4章 驚きの再会相手は・・
20代の頃、まさしくディスコ全盛期で、
週末にたびたび踊りに行ったディスコ・ワンダーランド。
2人にとっても楽しい思い出がいっぱいだった。

そこで出会った客の男達や店で働く黒服たち。
親密な関係にまで持ち込めた相手はいなかったが、
顔を合わせれば浮かれた夜を盛り上げてくれた。

その中の一人が、黒服のジュンだった。
細身で髪が肩まであって、混んだ店内をエスコートしてくれる時、
そっと背中に手を当ててかばうようにして席まで案内してくれた・・
大音量の中でのおしゃべりも楽しかった・・

あの時のジュンさんが・・マスターの潤平さんだとは・・


だからか・・
瞳はハッと気がついた。
初めてこの「再会という名のBAR」で潤平と顔を合わせた時、
その笑顔にどこか懐かしさを感じると思った事を。
今更ながら思い出した。
その事を言おうとすると先に伊知子が声をあげた。

「私ね、はじめて潤平さんに会った時になんか懐かしい感じがしたの。
 知らない人なのになんでだろうって。川又さんの面影?とか考えたりしたけど
 顔は似てないし。じゃあいったいなにかなあって」
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