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再会という名のBAR
第1章 突然の別れ・・
「BAR・ムーンライト、といいます。どうぞよろしくお願いします」
胸に手を当てお時期をするマスターを見て、
一つ隣りの席に座る男が瞳と伊知子に声をかけた。
「このマスターはね、バーテンダーのコンテストで準優勝したことがあるんだよ。
カクテルも美味しいから、今度飲んでみなよ」
タバコの煙をゆらゆらとさせながら、男は二人の女ににっこりと笑いかける。
マスターといいこの客といい、そして雰囲気の良い店内といい、
また通ってきたくなる要素がたんまりとあるこの店が
すっかり気に入った瞳と伊知子だった。
それから4年・・
瞳と伊知子は大人の社交場というのにふさわしいBARムーンライトの
常連客としてこの店を愛し続けてきた。
店だけじゃない。
マスターの川又四郎を兄のように慕いながら、
酒とおしゃべりを楽しんできたのに・・
二度と見ることのできないマスターのシェイカーを振る姿。
思い出して、涙が浮かぶ。
何もしてあげられない今となっては、ただただ冥福を祈り、
月明かりの綺麗な夜にはありがとうと天国の川又さんに手を合わせた。
胸に手を当てお時期をするマスターを見て、
一つ隣りの席に座る男が瞳と伊知子に声をかけた。
「このマスターはね、バーテンダーのコンテストで準優勝したことがあるんだよ。
カクテルも美味しいから、今度飲んでみなよ」
タバコの煙をゆらゆらとさせながら、男は二人の女ににっこりと笑いかける。
マスターといいこの客といい、そして雰囲気の良い店内といい、
また通ってきたくなる要素がたんまりとあるこの店が
すっかり気に入った瞳と伊知子だった。
それから4年・・
瞳と伊知子は大人の社交場というのにふさわしいBARムーンライトの
常連客としてこの店を愛し続けてきた。
店だけじゃない。
マスターの川又四郎を兄のように慕いながら、
酒とおしゃべりを楽しんできたのに・・
二度と見ることのできないマスターのシェイカーを振る姿。
思い出して、涙が浮かぶ。
何もしてあげられない今となっては、ただただ冥福を祈り、
月明かりの綺麗な夜にはありがとうと天国の川又さんに手を合わせた。