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契約的束縛ー羞恥公開調教
第10章 美波の心

「・・・・美波」
イッた余韻にまだビクビク震える躰を、仁科さんは暫くキツく抱き締め、収まる頃に漸く腕を離した・・・
「さあボディソープを流してしまいましょう‥
それに頬のガーゼも濡れてしまいましたから、取り替えなければいけませんね」
「・・・・・はい」
躰中の倦怠感に、シャワーのお湯が気持ち良い。
全て洗い流されて、私はバスタオルに包まれ、仁科さんの手でベッドに運ばれた。
「少し待っていて下さい、着替えと後薬箱を持って来ますから・・」
そう言って、仁科さんは濡れた服のまま出て行っちゃった。
「・・・私・・・」
ベッドに座りながら、先ほどの仁科さんの言葉を考えてしまう。
(みんな、私が好き‥‥)
仁科さんも、本郷さんも、宮野さんも、そして櫻澤さんも・・・
好かれる事は悪い事じゃないと思う。
だけど1人だけを選ぶって、それも選択は私にあるって。
「そんなの・・・無理・・・」
少しだけ触れた、みんなの心は温かい。
それぞれ個性的だけど、それぞれ温かさが違うけど。
でも、温かいという心は全員同じ・・・
「・・選べないよ、私には・・・」
私は契約で此処に居るけど、此処のみんなは好き、誰なんて関係なく、みんなが好きだと思う・・・・・

