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第19章 ２人目の主催

「・・・
後ろの女、見覚えがあるな」


「っ！！」


東条の顔が渋いから険しい顔になった。
余程知られたく無かったらしいな。



「わざわざ俺の所を探りか？
その女を使って、ご苦労な事だ」


「・・・
無い事に櫻澤の所に女調教師が入ったと聞いたからな‥
その女だろう、新しい女調教師は、養成所の記録では見なかった顔だが？」


「仕入れルートを、一々明かす気は無い‥
腕は確か、それで十分」


「亜弥も言っていた、腕は良いと‥」


「亜弥？」


「後ろの女だ‥
俺の所の調教師、神楽亜弥(ｶｸﾞﾗ ｱﾔ)、そっちも名乗って貰おうか？」


「八神美波‥
仁科と同じ別ルートで、俺の所に来た」


仁科が別ルートなのは本当の事。
中央が急に仁科を俺の方に寄越した、今は理由が分かっているが、初めは訝しんだものだ。



「別ルートが何処か、是非とも知りたい所だ‥
櫻澤の所は腕が良いのが多い、八神‥‥美波か‥‥」


「・・・何か？」


「俺はもう１つのCross sels主催東条海里‥
どうだ櫻澤の所のような小さなクラブでは無く、俺の方の大きなクラブに乗り換えないか？」


「・・・私？
くすっ、お断りしますわ‥
今の主催を気に入っているもの・・・」


ワザと俺の肩に両手を乗せて、敢えて東条を刺激か、美波もやってくれる・・・・・