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第9章 けれど、愛してる

「ああ……おかしくなっちゃう……ダメ、ダメ……」

「おかしくなるといい……」

まるで果てなど無いかのように力強く、それでいて優しくじっくりと優雨の肉体を味わい尽くすような動き。
逞しいその部分で優雨の身体は文字通り結城でいっぱいになっていた。

快感が最大限に高まって、もうこれ以上受け止めきれないと思ったその時、それは訪れた。

「もう……もう……」

「ああ、イキなさい……優雨」

お互いに濡れた器官でひとつになり、混ざり合い、あふれ出し……
もう限界だった。

「イク……イッちゃううう……ああああ！」

「……ああ……私もだ……」

「あっ……ああっ……下さい、中へ……中へ……！」

生理が終ったばかりだから……という計算以上に、結城がただ欲しくてたまらなかった。

今は結城への愛だけを感じていたい。
結城からの愛もいま、確かに感じるのだから。

荒い吐息とともに、結城の精が再び放たれ、優雨も幾度となく身体を震わせる。

愛する人の迸りを身体の奥深くで感じながら、この人の子供を宿せるのなら他に何も要らないのに……という、決して叶うことのない願いが瞬くのを優雨は抑えることができなかった。