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それを、口にすれば
第11章 求め合う心
ガサッ……

庭木の向こうから人の気配がしたが、優雨の耳には届かない。

結城は、どうせあの二人が近くでプレイをしているのだろう……と思ったが、そんなことはどうでも良いと感じていた。
結城もまた、腕の中で声を上げる優雨が愛しくてならないのだ。

すっと目を閉じ、また二人だけの世界に戻っていった。

「私ももちそうにないな……」

額に汗を浮かべながら、そう小さく笑う結城も同じように幸福感を感じてくれているのが伝わってくる。

「はい……一緒に……」

一緒に、達したい。

その気持ちも二人は一緒だった。

繋がったままの優雨の尻を両手でつかみ抱き上げると、半ば湯に浸かりながら更に挿入を深くする。
そして、杭を穿つように激しく二人の肉体は混ざり合った。

「はあっ……はあ……優雨……優雨……いくぞ……」

「ああっ……ああ……はいっ……」

結城の精が優雨の中で放たれる。

それはその瞬間の二人にとって、ごく自然なことだった。











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