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連攣鎖(つれづれぐさ)
第25章 転勤
元々、夕飯代わりに飲みにいくのが私の平日スタイルでした。

異動してからもそれは替わりませんでした。

そして彼との関係も…

今まで通り平日はたまに彼が都合をつけてデートします。

あとは週末に会う。

それは今までと変わらず、私は特に不満には思っていませんでした。

異動して2年目、私の方に変化がありました。

仕事のペアと妙に気が合いました。4つ下の後輩でしたが、歌の趣味から考え方から、何もかもが似通っていて、ツーカー、阿吽の呼吸で仕事も捗ります。

そして2人で飲みにいくことも増えました。

彼には結婚を決めた相手がいたので、人としての好きを越えることはありませんでした。

私にも付き合っている人がいることを彼は知っていました。
話しぶりや様子から、人に言えない関係だと察していたようです。

逆に、互いに相手がいるからこそ、気兼ねなく飲めるというのもあったと思います。

カラオケで朝まで一緒にいたこともありました。
彼の肩を借りて眠ったくらいで、おかしなことにはなりませんでした。

ただ、自由な恋愛もいいもんだな。
そう思うきっかけにはなりました。
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