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第29章 割り込み 夢

処かわって、私は今、部活の試合中、そう、最後、つまりは引退試合。
残念ながら敗退し、負けたペアから自分の学校に帰る。

ペアとはぐれ、1人部室に戻ろうとすると、別のペアの2人と部屋の前で会う。

｢彼と同じ大学に受かったの。｣

そのうちの1人が嬉しそうに報告してくれる。

もう皆で集まるのもこれが最後、
私も秘密を打ち明けた。

｢私ね。
結婚しているの、
そして彼の赤ちゃんがお腹にいるの。｣

｢えっ、それで試合なんかして大丈夫なの？｣

｢う…ん、だから、あんまり本気だせなかった。｣

そして、友達と別れる。

木陰のベンチで彼の車を待つ。
まだ大きくもなっていないお腹を擦りながら…




彼の熱いﾀｷﾞﾘを胎内に迎えて迫りくる快感、そして彼の一部を受け入れて生まれた新しい生命、
その存在に体の形を変えられる重味を感じながら…

私は彼が来るのを待っている。