この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
連攣鎖(つれづれぐさ)
第33章 カラオケボックス
「え?、スナックとかでしか歌ったことがない?
ボックスに行くチャンスなかったんですか?」
「ああ、だって歌うだけだろう?」
「お酒もありますし、仲間うちだけで好きなもの歌うって楽しいですよ。
じゃあ、行きましょ?
退職までにボックス初体験しちゃいましょ〜」
なんて、違うことまで体験しちゃうことになるんですけれどもね。
まあ、嫌がりもしないので手を引いて近場のボックスに入ります。
伝票ホルダーとマイクの篭を、『これも経験』とトップに持たせて、部屋に向かいます。
「なんか巣みたいだな。」
沢山並ぶドアを通りすぎながらトップは呟きます。
「さあさあ、ここですよ。」
部屋に入り照明、エアコンを調節し、腰掛けてとっとと曲を入れる。
東北出身のトップだから、津軽海峡冬景色…石川さゆり…ん〜、いっかな。
で、メニューを見せて飲み物を決めて、デンモクでオーダー。
うん、時代は変わったもんだ。
曲が始まりイントロの間に飲み物がくる。
「トップの初ボックスに乾杯〜」
飲みながら歌い始めれば、静かに聞き惚れるトップ。
別に私の歌が上手いからではない。
「お前、俺を泣かす気か?」
ボックスに行くチャンスなかったんですか?」
「ああ、だって歌うだけだろう?」
「お酒もありますし、仲間うちだけで好きなもの歌うって楽しいですよ。
じゃあ、行きましょ?
退職までにボックス初体験しちゃいましょ〜」
なんて、違うことまで体験しちゃうことになるんですけれどもね。
まあ、嫌がりもしないので手を引いて近場のボックスに入ります。
伝票ホルダーとマイクの篭を、『これも経験』とトップに持たせて、部屋に向かいます。
「なんか巣みたいだな。」
沢山並ぶドアを通りすぎながらトップは呟きます。
「さあさあ、ここですよ。」
部屋に入り照明、エアコンを調節し、腰掛けてとっとと曲を入れる。
東北出身のトップだから、津軽海峡冬景色…石川さゆり…ん〜、いっかな。
で、メニューを見せて飲み物を決めて、デンモクでオーダー。
うん、時代は変わったもんだ。
曲が始まりイントロの間に飲み物がくる。
「トップの初ボックスに乾杯〜」
飲みながら歌い始めれば、静かに聞き惚れるトップ。
別に私の歌が上手いからではない。
「お前、俺を泣かす気か?」