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連攣鎖(つれづれぐさ)
第38章 プロ2
♪♪♪♪♪

その時、藍さんからの電話がきました。
男は電話はしていません。
違った。
ほっとしながら電話に出ました。

待ち合わせまでメルアドの交換しかしていませんでしたが、
文字のやり取りでは会えそうもないと、先程番号を交換したところでした。

直接話をして、文字からの印象に加え、聴覚情報が入ってきます。

やはり優しそうな声でした。そして私達はキーポイントがお互い自分の知るところしかないと思っていて、別々のところで待っていたのでした。


ようやく会えた時は、既に障害を乗り越えた恋人のような感覚を持ち、これが藍さんのリラクゼーションでは?と思うほどです。

約束通り、最初はカフェでお喋りタイムです。
2、3歩先を進む藍さんは、振り向かずとも私に気配りしていて、
知り合いに見られるかもと、事前にメールしていた情報を加味して歩いていました。

その気遣いにプロ意識を感じて安心しました。

第一印象は、若くてイケメンさんで、
その手の仕事をしているなら、イケイケ、自信過剰的な面があるのではないかと想像していたので、
逆にあまりに腰が低くて驚きました。

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