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連攣鎖(つれづれぐさ)
第43章 願望
かなり軽い自己紹介だけ済ませ、肝心なルールが約束されます。

私からのお願いは、携帯が鳴ったら確認させて欲しいこと、
そして約束されたことは、
『本当に辞めて欲しい時は、《喉が渇いた、お水を飲ませて》と言うことでした。』

プレイ中に『いい』『いや』と発言する女性が多いけど、本当に嫌なのかどうかわからないから、本当に辞めて欲しい時の符号を決めておくのだそうです。

「じゃあ始めましょうか…」

主宰の合図で目隠しがされます。

〔さあ立ってこっちへ来て〕

手を引かれて立たされ、部屋の中央に連れて行かれます。

「まずは手を後ろに合わせて…」

自己紹介の間に主宰のナップザックから出た赤い手錠で拘束されました。

〈痛くないでしょ?〉

内側にファーがついているので痛くありません。

『はい』

私は素直に答えます。

「だからね。暴れても痛くないし、外れないから、嫌なこと恥ずかしいことされても抵抗できないんだよ。」

【本当に嫌な時は、『喉が渇いた。』だからね。】

『はい。』

「手錠だけで素直になっちゃって、M子さん本当はM女のM子さんなんじゃないの?」

『違っ…』

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