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無題
第1章 〜1〜
憎しみや
悲しみは
欲しくないのに
あの人は
いつも私を蔑むから
心が乾く
そんな私を見せないように
取り繕っても
あなたは不意にそれに気付いてしまう
少し髪を切っても
気付かないあなただけど
私の心の中には
すごく敏感で
時々怖くなる
でも
ずっとそうして
あなただけに見ていて欲しいよ
他の誰に何を言われても
あなたを失うことより
悲しいことなんて
決してないって分かっているから
そんな時
あなたの手にそっと触れて
指を絡ませると
大きくて暖かい手で
包んでくれる
安心て
暖かいね