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無題
第1章 〜1〜
目薬を自分でできないと
嫌がるあなたを
「でもしなくちゃダメだから…
私につかまっててね…」
子供のように
目を固く閉じて
私の腰に手を回す手に力が入る
「大きな子供だね…」
私は笑いながら
目頭に薬を落とす
「終わったよ…」
偉かったねって…
額にキスをすると
「こんな姿みっともなくて目薬なんて
しなくていい」
あなたは少し照れ臭そうに言う
私はそれがなんだかかわいくてたまらなくて
「どんな姿でも大丈夫なんだよ
嫌いになんてなれないんだから…」
そう言ってあなたの身体にもたれると
「ん~…」
後ろから
私の髪の香りを吸い上げるようにすると
強く私を抱き締める
言葉がなくても
好きって思ってくれてるんだなぁって
あったかいなぁって
笑顔が溢れてしまう