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雨のち晴れ
第2章 荒れ模様
お好み焼きを食べた。
鉄板でソースが焼けて、良い匂いがしてくる。

それでも。
私の頭では何かわからないサイレンがずっと鳴り響いていた。

「凛…」

「あ、はい」
不自然に、でも無意識に敬語になる。

「…食わないの?」

「あ、食べるよ、いただきます」

味がしない。
何?
この感じ…。

「なぁ…俺に隠してることない?」
突然聞かれる。

「えっ…」

何?
何を言ってるの?
蒼太くんのこと?

「…何?その焦り具合」
浩輔は冷たく笑った。

「え、別に焦ってなんか…」

熱い鉄板の前にいても、寒気がする。
それほど冷たく冷え切った顔だった。

「ま、後からちゃんと聞くから…」
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