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雨のち晴れ
第3章 束の間の晴れ間
「ははっ」
私の顔を覗き込んで急に蒼太くんが笑い出した。

「え、何?」

「いや、気持ち良さそうな顔してるなぁと思って...」

「え」

「イキそうな顔と一緒」

「ちょ、やめてよ」
カァッと顔に血が登る。

「顔真っ赤」

「も、やだ...見ないで」
顔を手で覆うとすぐにその手を掴まれた。
「ほら、もっと見せてよ、可愛い顔」

「...っな、ちょ...やだ...」
じっと近くで見つめられ、更に顔が赤くなるのを感じた。

そして、そのまま唇が軽く合わさる。
「ん...っ」

「はは、また溶けそうな顔してるよ」

「...ばか」
キッと睨みつけても蒼太くんには何も効いてないみたいで彼はただ少年のように笑っていた。
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