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買われる私
第1章 スカウト


加藤がバインダーと美紗の保険証を持って戻ってきた。

「はい、保険証。ももちゃんこれから宜しくね。出勤はいつから出来る?」

「来週の火曜なら大丈夫です」

美紗は答えた。

加藤はバインダーのシフト表らしいものに書き込みながら

「火曜ね。18時で大丈夫?」

「はい、宜しくお願いします」

美紗は軽く会釈をした。

「ももちゃんの事は岡田くんにお願いするね。待機部屋とか案内してあげて」

「わかりました、ももちゃん行こうか」

ドアの方に向かう岡田に美紗は着いていった。



「ここが女の子の待機部屋ね。」

「はい」

連れてこられたのは6畳の部屋が2つ繋がっている部屋だった。
トイレ、テレビ、ソファーがあって後は他の女の子達の私物が置いてある。

「お客さんに付く時の持ち物とか仕事内容は、火曜日出勤の前に教えるね」

「え、あ…はい。」

「出勤18時でしょ?15時にバーで待ってるから」
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