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買われる私
第1章 スカウト
「じゃあ身分証明できるものコピー取らせてもらってもかな?」
「あ、保険証しか…」
「大丈夫だよ、借りますねー。美紗ちゃんっていうんだね。加藤これ」
店長の安部は美紗の保険証を加藤という男性スタッフに渡した。
「今の加藤はシフト管理とかしてるから、後でいつ出れるか話し合って」
「加藤さん…分かりました」
「あ、あと源氏名は候補ある?」
「いや、全然考えてません」
「岡田、美紗ちゃんに合いそうな名前ある?」
安部は岡田に話しかけた。
岡田は少し悩んだあとに
「ももちゃんはどうですか?」
と提案した。
安部も少し悩んだ挙げ句に二つ返事をした。
「じゃあ、ももちゃん宜しくね」
そういうと安部はバイバイと手を降りながらバーを出ていった。