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第9章 伝えたい想い

あの日、陸に時間が欲しいと言われた。
あれから、待てど暮らせど、陸から返事をもらえることはなくて。
時間って...どれだけ待てば良いのか。
確か、“ちょっと”って言ってたはずなのに。

今の関係も決して嫌な訳では無い。

4人で飲んで、遊んで、話して、笑って...。

でも、私が求めてるのはやっぱりそれじゃなくて。

時々ふっと思うんだ。

茜と純は恋人同士で、この紙を出したら夫婦になる。
ただの男と女じゃなくて、特別な存在に...。

けど、私と陸はどうだろう。
付き合ってる訳でもなく、友達以上恋人未満...今はそんな感じ。
それは、やっぱり特別な存在ではなくて。
ただの男と女なんだ...。

特別になりたい…。

陸の特別な存在に...。

返事をくれないってことは、やっぱり難しいのかな…。