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伝わらない想い
第3章 恋か友情か
翌朝、まだ少しアルコールが残る身体で俺は通勤ラッシュで混雑する駅を歩いていた。

その目の前にいつも追いかける後ろ姿が見える。

昨日の純の言葉を思い出した。
「恋をするのに年齢は関係ない」
「話し掛けてみたら良い」
あいつも、あいつなりに頑張ってるみたいだし、俺も少しだけ勇気を出してみたくなって、意を決して話し掛けてみることにした。

なのに。
「あ、あの...」
挨拶しようとする。
「おは...」
全てを言い終わる前に「忙しいんで」と何も受け付けないという物言いで彼女は去って行ってしまったんだ。
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