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伝わらない想い
第4章 幸せを願う

『ありがとう』という言葉が好きだ。
何より相手のことを想っている言葉な気がする。
言うのも言われるのも『ありがとう』が良い。
「...今日はもう帰るわ」
そう言って席を立つ。
「明日も仕事?」
「ん、また来る」
「うちはありがたいけど、あんまりお酒飲み過ぎないようにね」
あまり見れない蘭の笑顔に見送られながら俺は夜の街に出た。
キラキラと光るネオン。
まだまだ眠りそうにない夜の街。
いつかのあいつの言葉が頭の中に蘇ってきた。
『陸は優しすぎる』
...。
もう何年も前のことなのに、なぜ今思い出したのか。
「優しすぎる...か...」
なんなんだろうな。
蘭にも言われた、この偽善的な感情がダメなのか...。
それでも、俺は彼女の幸せを願わずにはいられなかった。
何より相手のことを想っている言葉な気がする。
言うのも言われるのも『ありがとう』が良い。
「...今日はもう帰るわ」
そう言って席を立つ。
「明日も仕事?」
「ん、また来る」
「うちはありがたいけど、あんまりお酒飲み過ぎないようにね」
あまり見れない蘭の笑顔に見送られながら俺は夜の街に出た。
キラキラと光るネオン。
まだまだ眠りそうにない夜の街。
いつかのあいつの言葉が頭の中に蘇ってきた。
『陸は優しすぎる』
...。
もう何年も前のことなのに、なぜ今思い出したのか。
「優しすぎる...か...」
なんなんだろうな。
蘭にも言われた、この偽善的な感情がダメなのか...。
それでも、俺は彼女の幸せを願わずにはいられなかった。

