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伝わらない想い
第6章 あいつと再会

俺の声でベンチに座る優希が振り向いた。
「陸、やっぱり来てくれたぁ」
語尾を長く伸ばす喋り方...。
酔っている時の優希の癖。
30になろうとしてるのに変わらない。
「...お前何してんの」
少し怒りを露わにする。
「何って...ずぅぅっと陸を待ってたんだよぉ」
呆れて声が出ない。
「陸、久しぶりだねぇ」
「...」
「ここ、覚えてる?」
何も喋らない俺に、優希は一人で続ける。
「私が陸に告白した場所、ここから私たち始まったんだよぉ」
答える代わりに俺は隣に腰掛けた。
「陸、やっぱり来てくれたぁ」
語尾を長く伸ばす喋り方...。
酔っている時の優希の癖。
30になろうとしてるのに変わらない。
「...お前何してんの」
少し怒りを露わにする。
「何って...ずぅぅっと陸を待ってたんだよぉ」
呆れて声が出ない。
「陸、久しぶりだねぇ」
「...」
「ここ、覚えてる?」
何も喋らない俺に、優希は一人で続ける。
「私が陸に告白した場所、ここから私たち始まったんだよぉ」
答える代わりに俺は隣に腰掛けた。

