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友達でいるしかない
第6章 文香の幸せ
その後何人か彼女はできるものの長続きしない。
何が悪いんだろうか?と思うが何が悪いのかさっぱり分からない。
ほとんどが女から告ってくる。
つきあっていたら好きになるかなと思ってつきあいだすも、何かが違ってすぐに別れてしまう。
今の彼女ともそう長くはなさそうだと感じ始めていた。

「ノリくんってば聞いてる」

一つ年下の彼女がうわの空の俺の腕を揺らす。

「聞いてる聞いてる。」

「でね。正明くんがね。『雅ってちっちゃくてかわいいよねっ』って言ってくるの」

この手の話を何度聞いたことか…
なぜか男の話が多い。
それも自分をかわいいともてはやしてくれることを自慢する。
何を俺に言わせたいのかさっぱりわからない。
だからとりあえず当たり障りのないことしか言わない

「そんなことは俺が一番知ってるよ」

それだけで一人キャーキャー騒ぐ。
それが最近うっとおしく感じ始めてきている。
つきあってまだ一か月…そろそろ限界かもしれない。
と思っていた時に見てしまう。
別れようと思っててもそんな場面を見せられると怒りが湧いてくる。

「…こんな見つかりやすい場所でなにやってるの?雅」

抱き合ってキスをしている二人は俺の声に驚いて振り返る。
俺の姿を確認すると二人とも怯えた顔をする。
どちらかというと男の方が怯えている。
たぶん1年生。
俺は静かに近づき雅を壁際まで追い込む。
両手を顔の横の壁に当て逃げないように囲い込む。

「あ…あの…」

1年の男が俺に声をかけてくる。

「君には用事ないから黙っててくれる?それか消えてくれ?」

低い声でわざと言って威圧する。
目線は雅を睨んだまま。
男がその場を立ち去る気配はない。
別れるにしてもこのまま横取りされる気はなかった。
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