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友達でいるしかない
第6章 文香の幸せ
文香の妖艶な表情が脳裏から離れない。
今まで見たことのない表情に寝ても覚めても俺の心に襲ってくる。
気が付かないように心の奥深くに沈めていた想いが顔を出そうともがいているのが良くわかる。
だけど自覚するわけにはいかない。
必死に自分の心を押し殺す。
今日も文香を避けるために早めに教室を出る。
この時間ならまだ教室だろうと安心していた。
校門までの道のりを歩いていると、帰っている生徒の中に文香の後ろ姿を見つけた。
隣には彼氏の姿が見当たらない。
距離を保ちながら歩く。校門をでて逆の方に行けばいいだろうと考えた。
文香の事に気を取れて後ろから走ってくる数名の女たちに気が付かなかった。
その中の人が軽く俺とぶつかった。
「あっ…ごめんなさ~い」
軽く俺に謝って先に行ってしまった友達をおいかける。
その姿を目で追うと…
文香と目があってしまった。
さすがにここで無視もできない。
諦めて声をかける。
「一人って珍しいなぁ…」
ゆっくり歩いて文香の隣で足を止める。
ドキドキが止まらない。
文香の唇に目がいってしまう。
あの表情が襲ってくる。
「たまには…一緒に帰るか…」
「そうだね」
余り顔を見ないように文香の少し前を歩く。
後ろから色々なことを話しかけてくる。
それに軽く答えるだけ…
『一緒に帰ろう』と言ったことを後悔した。
必死に自分を押さえ友達を演じる。
今まで見たことのない表情に寝ても覚めても俺の心に襲ってくる。
気が付かないように心の奥深くに沈めていた想いが顔を出そうともがいているのが良くわかる。
だけど自覚するわけにはいかない。
必死に自分の心を押し殺す。
今日も文香を避けるために早めに教室を出る。
この時間ならまだ教室だろうと安心していた。
校門までの道のりを歩いていると、帰っている生徒の中に文香の後ろ姿を見つけた。
隣には彼氏の姿が見当たらない。
距離を保ちながら歩く。校門をでて逆の方に行けばいいだろうと考えた。
文香の事に気を取れて後ろから走ってくる数名の女たちに気が付かなかった。
その中の人が軽く俺とぶつかった。
「あっ…ごめんなさ~い」
軽く俺に謝って先に行ってしまった友達をおいかける。
その姿を目で追うと…
文香と目があってしまった。
さすがにここで無視もできない。
諦めて声をかける。
「一人って珍しいなぁ…」
ゆっくり歩いて文香の隣で足を止める。
ドキドキが止まらない。
文香の唇に目がいってしまう。
あの表情が襲ってくる。
「たまには…一緒に帰るか…」
「そうだね」
余り顔を見ないように文香の少し前を歩く。
後ろから色々なことを話しかけてくる。
それに軽く答えるだけ…
『一緒に帰ろう』と言ったことを後悔した。
必死に自分を押さえ友達を演じる。